"8 LIMBS"

"ヨガ八支則"

とは…


ヨガの8段階

 

1.ヤマ

2.ニヤマ

3.アサナ

4.プラーナヤーマ

5.プラティヤハーラ

6.ダラーナ

7.ディヤーナ

8.サマディ

 


1.ヤマ(道徳律)

…主義、国籍、年齢、時代を越えて全人類に共通している、戒律、道徳律。

 

○アヒンサー(非暴力)

…暴力は恐怖、弱さ、無知、不安から起こる。心を恐れから解放すること。無知と推測ではなく現実と探求を信じること。アヒンサーの基盤は愛である。

心を堕落させる怒りと、精神的成長へとつながる怒りがある。

前者は自己が軽視されたときに腹を立てるうぬぼれの心である。

後者は自己の心が堕落したときや自己の経験と知識が愚行を犯すのを止められなかった時に自分自身に怒ること。

アヒンサー(非暴力)を実践することによって、アバヤ(恐れからの解放)とアクロダ(怒りからの解放)がもたらされる。

 

○サティヤ(真実、正直)

…思考と言行が完全に真実である事。

話には4つの罪があり、罵ったり淫らなことをいうこと、嘘をつくこと、中傷したり告げ口すること、他人が聖なるものとして守っていることをあざ笑うことである。

言葉をコントロールすることは、自己をコントロールする能力を体得した人であり、その言葉は善であり本物であるから、いつまでも人の心に残るのである。

 

○アステヤ(不盗)

…他人が持っているものを取り上げて所有したいという欲は人を悪に導く。アステヤには悪用、信託違反、誤った管理、誤用という意味もある。所有者が許した時間以上使用しないこと、意に反する目的のために使わないということも意味する。

 

○ブラフマチャリヤ(禁欲)

…自制。エネルギーを乱用せず、自らがつくりだす力を有効につかうこと。神から与えられた仕事をするために身体の力を使い、文化の普及のために心の力を使い、精神生活向上のために知力を使う。ブラフマチャリヤとは知恵の灯をともす火種なのである。

また結婚や親子の愛は、神の愛を知ること、幸福になること、至上の魂の一体になることの妨げになるものではない、と述べられている。

 

○アパリグラハ(不貧)

…集める、貯えることにとらわれないこと。アステヤ(不盗)の一面でもある。働かずに何かを得たり、他人の好意に甘えて物をもらったりするべきではない。なぜなら、それは精神の貧しさを意味するからである。一般の人間の生活は、絶え間ない欲求の混乱と、それによる不満とそれに対する反応で埋め尽くされている。それにより心のバランスを保つことがほとんどできない状態である。何事に対しても常に満足できる能力を開発すると心は平和になり俗世を犯している幻影と不幸の世界を超越することができる。